No.18 こんな事がありました 03

 

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幼稚園にて。

 

『シャワー終了後、先生からタオルで体を拭く事を促されるが、

タオルを通り過ぎて自分の教室へ向かう子供の図』

 

です。

 

担任の先生は、

 

「言った事がわかってなかったんですかね~?うんうん、とは返事をしてくれるんですが・・・」

 

と振り返りをしてくれました。言語理解の困難さへの気付きはあるようで、

 次どう伝えるか。を考えて頂けるのはとてもありがたい事です。

 

 

当然その問題点へのアドバイスも行いますが(確認の方法など)、療育機関としては

 

『言葉でのやり取り以外の特性上の問題点』

 

にも予測を広げます。

 

・担任が指さした先にある、教室の看板にジョイントアテンション(対人関係の特性)した?言語より視覚優位なので切り替わってしまった?

 

・シャワーを浴びた後、体を拭く。という関係理解がなく(自分でしていないから?)自分のする事として理解できていなかった?

 

・周囲の友達はタオルで体を拭いているが、見本になっていない?どこを見てる?注意注目の特性として気になるものがある?すでに教室へ移動している友達を見てた?ついていった?

 

・ケースに入れられたタオルを、担任が教室からプールまで移動させていたので、タオルは教室にある、と思い込んでいた?もしくは、自分のタオルを認識できていない?(変化?関係?)

 

などなど。

 

障害特性に基づく原因を探るという手法も、支援者には必要です。

 

間違った原因に支援をしても上手くいかないので、原因の見極めや確認を大切にしたいと思います。